ただ愛で在る

被虐待経験から究極の愛を学びました。善悪を超えたあらゆる愛について、気づいたことをありのままに綴ります。

ぜんそくが教えてくれたこと4

重度のぜんそく患者だった私は、現在、一切の薬を摂っておらず通院もしておりません。

ぜんそくの症状である呼吸困難、胸痛、胸の圧迫感、絶え間ない咳などから解放され、健康を取り戻しています。

ささやかな私の体験談が、どなたかの希望になることを願ってやみません。




それでは続きにまいります。


セレベントは朝夕2回吸入する薬です。

これを摂り始めて3日目に、何ヶ月も胸を圧迫し続けていた重たい石のような感覚が消え、胸の痛みが大幅に和らぎました。


深呼吸ができる!息を吸うと酸素が入ってくる!


症状が出る以前は当たり前だったことが、うっとりするような気持ちのよい感覚として感じられ、呼吸ができる喜びに胸を打たれました。


その後、気管支喘息の診断が下った私は、本格的な治療に入りました。


ぜんそくの重症度レベルは大きく分けて4段階あります。

発作の強さ、その頻度、夜間症状などを総合したもので、ここでは誰にでも分かりやすいような表現にしますが、

軽度 (発作は時々あるが軽く短い)
軽度2 (発作はやや多いが毎日ではない)
中等度 (発作は毎日、時々日常生活に支障あり)
重症度 (発作は毎日、日常生活が制限される)
の4段階で、

私は重症度の患者と診断されました。



「絶対に風邪をひかないように注意してください」


医師から念をおされ、その頃から毎日マスクを欠かさない生活が始まりました。(ぜんそく患者にとって風邪は死活問題です)

処方された薬を毎日摂っていくと、セレベントを最初に摂った時のような感動的な大変化はないものの、徐々に確実に呼吸が楽になっていくのがわかりました。

夜間の発作も少しずつ減って行ったため、このまま治療を続けていけば治る♪と私はすっかり楽観的な気持ちになっていきました。


最初に病院を訪れたのは11月、まだ暖かい日もある頃でした。その後、ぜんそく患者には厳しい冬がやってきました。

朝晩の冷え込みが激しくなるにつれて、少なくなっていたはずの発作や呼吸困難、胸部のあらゆる不快症状が、薬を摂っているにも関わらずそっくり戻ってきました。

薬の量を増やしても効かず、薬を変更しても効かず、新しい薬を追加しても全く楽になりませんでした。
あまりに毎日苦しいので、通院する体力も惜しかったのを覚えています。





発作を経験して感じたことですが。


まずは脳が、
「酸素が足りません。呼吸をしてください。」
としつこく警告し続けます。

酸素が足りなくなると自然と心も落ち着きがなくなり、同時に怖いという気持ちが起こります。

ところが呼吸しようにも気道が細く閉じてしまっていて一向に酸素が入ってきません。

次は筋肉で肋骨を強制的に動かしての呼吸を試みます。

いわゆる深呼吸の動きを、大急ぎで行うような感じで、吸う時も吐く時も、全力で素早く筋肉を動かすのです。

これで40〜60分はがんばれます。

ところがついに筋肉が疲労して痛み出し(これが思わぬ激痛!)動きが悪くなってきます。

このあたりで発作が終わってくれると助かるのですが、そう甘くはいきません。



心身ともに疲労困憊して、かつ酸素が足りなくなると…




不思議と少しずつ気持ちよくなってきます♡




心が穏やかになり♡




もう十分かな♡という平和な感覚が訪れます。




半分逝ってますね(笑)


ただ、ぜんそく患者の発作による窒息死や溺死はもっとも苦しい死だ、という情報をよく目にしたのですが、こういった体験を通して、本当にそうなのかしら?という疑問が湧きました。


先日、以前に溺死しかかった友人とこの話でお互いに共感できたので、ますますその感覚を強めたところです。

ところが私たちは永遠の魂を信じる者同士なので、もしかしたらそこが最後の平安に影響しているのかもしれませんが、こればかりは確かめようがありませんね。


いずれにしても私の場合、長く苦しい発作の先にはいつも平安が訪れたので、一番つらい状態を耐えている時でも、ここを乗りきれば最後は楽になれる、という希望があったことは確かです。



なかなか進みませんが、5に続きます。